萬人一語

「やる気」スイッチはどこだ。

2021年6月号掲載

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2021年6月号掲載

「やる気」スイッチはどこだ。

 コロナ禍で、従前のような取材活動ができにくい状況ですが、ワクチン接種も順次拡大されていますので、1日でも早く収まることを願うばかりです。

 先般、弊社で数年ぶりに大きな人事異動が行われました。当編集部にも仲間が増え、新しい風が吹くことを期待しています。マネジメント能力が問われる立場として諸先輩方の背中をいまだ追いかけている最中ですが、私にはいつも探しているものがあります。それは、スタッフの「やる気」スイッチです。

 小紙には、企画・編集、レイアウトデザイン、それだけでなく広告営業、印刷などさまざまな人がかかわっています。特に媒体の特性上、業界の幅広い情報をいち早く収集して発信するためには、他部署との連携ならびに情報共有は必須です。

 よく「叱る」より「褒めろ」といわれますが、モチベーションを低下させないことはできても現状維持では社会の変化に対応できないので、自己有能感を高めるような仕掛けが必要です。スタッフ一人ひとりの個性や能力に応じた目標設定を行い、成功体験を増やすことで「自分で考え、決断し、行動する」という力を身につけてほしいと思っています。もちろん、短期的でなく中長期的スパンでスタッフを育成することで会社の成長につながります。

 コロナ禍のもと、リモートワークが普及し、目に見える成果ばかりに注目が集まるようになりました。チームで動いている以上、自分さえよければOKというような考え方は通用しません。より円滑なコミュニケーションは不可欠です。歯科医院でも同じですね。