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2022年6月2日掲載

クインテッセンス出版(株)

牛窪敏博氏による第21回Webセミナーが開催

根管治療の項目別にポイントを示しながら終始ていねいな解説がなされた。
根管治療の項目別にポイントを示しながら終始ていねいな解説がなされた。
 4月27日(水)、牛窪敏博氏(大阪府開業)によるWEBINAR #21「保険のエンドを極める」(クインテッセンス出版主催、北峯康充代表取締役社長)が開催された。本セミナーは『保険のエンドを極める 専門医が贈る GPのためのベーシックテクニック』(小社刊)の内容をベースに行われた。

 冒頭、牛窪氏は導入として臨床で注意すべき根管形態について、前歯、小臼歯、大臼歯に分けて説明。まず、前歯の根管治療を行う際のポイントとして「X線写真を撮影し、口腔内をよく観察すること」と述べ、必要な際にはCBCTの撮影を行うことも強調した。次に、小臼歯については中心結節の有無および近遠心的に2根管に存在する場合には樋状根(C-Shape)を疑うことを挙げた。大臼歯については文献を示しながらさまざまな根管パターンを紹介し、それぞれの根管形状に応じた対処方法を詳説した。

 続いて、NiTiファイルにおける根管治療とその注意点について説明が行われた。氏は、根管形成の流れを6つの項目に分けそれぞれの手順ごとのポイントを解説。根管形成の際には簡単なケースから練習することを推奨し、根管充填については複数の手法を習得することを促した。

 最後は、保険診療を行ううえで関心度が高い臨床コストについて言及し、アポイント管理や器材コスト、時間当たりの売り上げについてふれた。

 講演後の質疑応答にて、ファイルの選択基準についての質問を受けた際には、メーカーやディーラーなどに相談し使用感やコストをふまえ試してみることを推奨した。

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