がん病院歯科口腔外科 方丈記 2021年6月号掲載 第5回:毎日が真剣勝負?! 後で読む 周術期等口腔機能管理:限られた条件の中で果たす役割 当施設では、原則院内診療科からの依頼のもとでの歯科初診となります。周術期等口腔機能管理としての歯科診療と通常の診療とで比較すると、前者ではほとんどの場合に目標達成までの制限時間があることが大きな違いです。 前号でご紹介した造血細胞移植治療の場合は、歯科の介入目標は「感染リスクの軽減」「粘膜炎の予防・対処」が主になります。前処置開始というスタートに間に合わせることも当然のように求められています。おそらく当院の患者さんのほとんどは、歯科治療を... 光永幸代 みつなが・さちよ 神奈川県立がんセンター歯科口腔外科 医長 2004 年、東京医科歯科大学歯学部卒業。東京医科歯科大学歯学部顎顔面外科教室ならびに横浜市立大学顎顔面口腔制御学教室を経て、2014 年4 月より現職。 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。