今月号は、日本歯科医学会会長の住友雅人先生に2年ぶりにリアルでお話をうかがいました。学会トップの元気の源について聞くことをすっかり忘れてしまいましたが、小紙2012年7月号から4年半にわたる日本歯科医学会に所属する分科会の代表者との対談企画でご指導いただいた記憶がよみがえってきました。毎月2時間を超える収録では、歯科界の話題のみならず社会全般に至るまで高い視座から物事を俯瞰される見識の広さや深さ、継続して発信し続けることの大切さなど、多くのことを学ばせていただきました。

　「継続して発信し続ける」といえば、コロナ禍での新しい試みとして2021年1月より小紙をベースにしたWebメディア「新聞クイントONLINE」をリリースし、同年2月より配信しているLive形式の「Quinthouse」はすでに100回を超え、スタッフのおかげで一定の評価をいただくコンテンツにまで成長しました。

　人は「変化を嫌う」生き物といわれていますが、人や組織が成長するためにはつねに新しいことに挑戦し続けることが求められます。しかし、変化が激しい時代だからこそ「変化を楽しむ」ことでチャンスをつかむことができれば、その先にきっと新しい景色が見えるのではないでしょうか。

　小社主催の日本国際歯科大会ならびにワールドデンタルショーも9回目を迎え、もうまもなく開催されます。回を重ねるごとに参加者や関係者が求める期待値の高さと継続することの重責を実感していますが、利他の心を忘れず5年ぶりの変化（歯科）を私も楽しみたいと思います。