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「いま歯科オンライン診療にできること」をテーマに

2020年6月号掲載

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社会 2020年6月号掲載

「いま歯科オンライン診療にできること」をテーマに

Tele-dentistry special online session

今後の歯科オンライン診療の動向に注目したい。
今後の歯科オンライン診療の動向に注目したい。
 4月24日(金)、「Tele-dentistry special online session―いま歯科オンライン診療にできること―」(日本遠隔医療学会・歯科遠隔医療分科会主催、ムツー株式会社後援)がオンラインミーティングプログラムのZoomを使用して開催された。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、特例措置としての歯科のオンライン診療に注目が集まっていることもあり、歯科医療従事者を中心に約200名が参加した。

 発起人の齊藤朋愛氏(福井県開業)による挨拶のあと、まず、加藤浩晃氏(デジタルハリウッド大学大学院客員教授、アイリス株式会社取締役副社長)によるSession1では、オンライン診療の制度や位置づけなど、遠隔医療に造詣の深い氏から解説がなされた。

 引き続き、モデレーターを務めた長縄拓哉氏(日本遠隔医療学会・歯科遠隔医療分科会会長)によるSession2では、歯科医師として遠隔医療(オンライン診療)に取り組むことになった経緯や、病院や高齢者施設における歯科オンライン相談の実践について法律や制度をふまえて紹介した。

 また、竹山 旭氏(大阪府開業、株式会社ノーブナイン代表)によるSession3では、小児歯科オンライン相談サービス「ブラシる」や開発中のIoT歯ブラシ「SMASH」などが紹介され、オンライン診療体制が構築されることによる歯科医院への定期的な受診勧奨や予防歯科の普及・啓発の可能性に期待を寄せた。

 その後、演者らによるディスカッションが行われ、オンライン上に寄せられた質問にも回答するなど、熱い意見交換がなされて盛況となった。